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趣味のブログ - RAID が崩壊した LanDisk HDL2-A のファイルサルベージ

RAID が崩壊した LanDisk HDL2-A のファイルサルベージ

カテゴリ : 
PC
執筆 : 
OhYeah! 2013.07.31 23:33
 事務所でデジカメ画像の保存用に使用していた LanDisk HDL2-A2.0 の RAID 情報が崩壊して、共有フォルダに全くアクセスできなくなってしまいました。こうなると RAID を再構築するしか手がありませんが、HDL2-A はデータを残したままの強制再構築ができないので、データが消失してしまいます。RAID1 なので、Linux マシンに HDD をつなげば簡単にファイルをサルベージできるだろうということで、試してみました。
 一昨年、当時いた農業大学校でバッファローの古い NAS の電源がへたって立ち上がらなくなったので、学生のゼミで組み立てた ubuntu マシンに HDD をつないでファイルをサルベージしたことがあります。このこの時は非 RAID の NAS で、ファイルシステムも EXT3 だったので、簡単にサルベージできました。
 そんなこともあって、いつでも Linux が使えるように、USB メモリに xubuntu をインストールしてあったので(PHP や Perl スクリプトの動作チェック用に、VirtualBox でも xubuntu を使えるようにしてますが)、今回はそれが役に立ちました。

 で、早速 xubuntu マシンに HDL2-A の HD1 をつないでみたところ、パーティションは左のスクリーンショットのとおりで、データは最大領域である xfs 領域に入っているようでした。そのままで、xfs 領域をマウントしようとしましたが、エラーになります。xfs のジャーナルは CPU 依存するので、x86 マシンにマウントするには、xfs_repair -L でジャーナルのログを消去する必要があるようです。
 てなわけで、ターミナルエミュレータで下記のコマンドを実行したら、マウントできるようになりました。

xfs ジャーナルログ消去
sudo xfs_repair -L /dev/sda6


xfs 領域のマウント
sudo mount -t xfs /dev/sdc6 /mnt


 マウントした xfs 領域をファイルマネージャで確認すると、真ん中のスクリーンショットのとおりで、share フォルダー下に作成した共有フォルダが入っていました。share フォルダ下のファイルは、全て問題なく読めるようです。
 ただ、昨年度までのフォルダはありましたが、今年度のフォルダが消失しています。lost+found フォルダーを覗いてみると、右のスクリーンショットのように、数字が羅列されたフォルダとファイルが大量にありました。いくつかのファイルは完全に破壊されてるようで、全く読めませんでしたが、ほとんどはファイル名が壊れているだけで、ちゃんと画像が表示できました。
 これで、一部消失したファイルはありますが、ほとんどのファイルは回収できました。なお、HD2 も確認しましたが、HD1 と全く同じ中身でした。

 最初は HD2 だけ論理破壊があったようですが、いそがしくて1週間くらいそのままにしてあったら、HD1 も論理破壊されて RAID 崩壊の憂き目に遭いました。おかしくなったら、すぐに NAS の電源を切っておいた方が良さそうですね。最初の状態なら、正常な HD1 からほとんど問題なく全てサルベージできたのではないかと思います。

[imgtag id=34]HD1 のパーティション[/imgtag] [imgtag id=35]xfs 領域の内容[/imgtag] [imgtag id=36]lost+found フォルダの内容[/imgtag]

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